NAK55より、NAK80より、超鏡面ミラーナックMR-NAK
0.NAKの道順
NAK55で何か問題が発生する ⇒ HPM1を試す
HPM1で何か問題が発生する ⇒ NAK55を試す
NAK55の鏡面性が問題になる ⇒ NAK80を試す
HPM1の鏡面性が問題になる ⇒ HPM50を試す
NAK80で何か問題が発生する ⇒ HPM50を試す
HPM50で何か問題が発生する ⇒ NAK80を試す
鏡面性の改善の時 ⇒ MR-NAKを試す
鏡面性を超鏡面性にしたい時 ⇒ MR-NAKを試す
こんな感じの道筋になります。
1. MR-NAKのポイント
大同特殊鋼カタログの言い分
MR-NAKは、NAK80の鏡面性をより進化させ超鏡面性を実現しました。
当店の解釈
プラスチック製品の表面を滑らかにするために、NAK80を超える鏡面性が必要になったので、大同特殊鋼が製作しました。
2.MR-NAKの特徴
大同特殊鋼カタログの言い分
・焼入焼もどしタイプ(SUS420J2系)と同等の鏡面性を有しています
・材料特性、加工条件はNAK80と同じです
(これまでの作業条件を変更する必要はありません)
当店の解釈
焼入れ焼き戻しするタイプは、焼き入れで歪んで、面倒だよね。熱処理後、磨きも必要だよね。
熱処理不要のHRC40のNAK80をこれる鏡面性が出来ればOKだから、超鏡面のMR-NAKが必要になったんだ。
3.立ち位置
当店の解釈
鏡面度はNAK80より高い。
NAK80は6000から7000くらいで、MR-NAKは10000前後だ。
4.用途
大同特殊鋼カタログの言い分
携帯電話ボタン用金型、光学レンズ用金型等の超鏡面金型
当店の解釈
レンズも出来る。凄くない?
5. 特性比較
大同特殊鋼カタログの言い分
材料特性、加工条件はNAK80と同じで、作業条件の変更なく鏡面性は向上。
プリハードン鋼につきSUS420J2系に対し焼入焼戻し不要で熱処理変寸は無く、寸法精度向上、また熱処理不要で型製造日数の短縮が図れる。
当店の解釈
HRC40のMR-NAKを使えば、熱処理いらないで、寸法決めが楽で、時間短縮が出来るはず。
6.磨き評価試験結果
55X85(mm)の面積を3分割し、#3000,#8000,#14000番手のマシンラップ磨きを実施。
目視観察の結果、#8000,#14000番手の範囲でピンホールは1個発見されたが、
その大きさは微小(20μm以下)でありNAK80対比良好。
また#14000番手磨き面の評価(マシンラップによる目安)はNAK80対比良好。
当店の解釈
この写真では鏡面性は不明です。20μm以下の穴が一個は、「良く見つけました」って感じ?
7.サイズ
サイズは4種類
MR-NAK黒皮 15mm×304mm×4,580mm
MR-NAK黒皮 19mm×305mm×4,480mm
MR-NAK黒皮 32mm×305mm×4,540mm
MR-NAK黒皮 43mm×305mm×4,440mm
なので、50mm×500mm×500mm=1枚など探しても、出てこないです。
8.参考値段
参考値段を表示します。
材質とサイズ | 参考値段 |
MR-NAK黒皮 15mm×304mm×305mm=1枚 | 36540円/1枚 |
MR-NAK黒皮 19mm×305mm×305mm=1枚 | 45990円/1枚 |
MR-NAK黒皮 32mm×305mm×305mm=1枚 | 76550円/1枚 |
MR-NAK黒皮 43mm×305mm×305mm=1枚 | 102060円/1枚 |
材料値段の他に、梱包代と送料が必要です。