NAK55より、NAK80より、NAK101
このページは、
PDFカタログ http://www.daido.co.jp/products/tool/pdf/nak101.pdf#search=’nak101′
を元に、当店が解説を付けています。当店お解説が不要な時は、PDFカタログを読んでください。
0.道順
SUS630がハロゲン系ガスで腐食する ⇒ NAK101を試す
金型使っているメッキを止めたい ⇒ NAK101を試す
放電加工面の硬度上昇を抑えたい ⇒ NAK101を試す
肉盛溶接で補正したい ⇒ NAK101を試す
1. ポイント
大同特殊鋼カタログの言い分
1.最適条件で30から35HRC(表面保障)に熱処理を施してありますので、
・・・そのまま型彫加工をして使用できます。
2.ハロゲン系のガスに対する腐食性が極めて良好ですので、
・・・塩化ビニール成形型でも、メッキなしで使用できます。
3.放電加工面に硬さ上昇がないため、
・・・研磨が容易です。
4.肉盛溶接部の硬さ上昇がなく、その後時効処理を施すと硬さが揃うため、
・・・シボ加工性が良好です
(PDFカタログより http://www.daido.co.jp/products/tool/pdf/nak101.pdf#search=’nak101’)
当店の解釈
・ハロゲン系のガスって、何でしょうか?
ハロゲン系ガスは、F:フッ素、Cl:塩素、Br:臭素、I:要素、At:アスタチンのガスになる。
ハロゲンランプの中の気体とか、ハロゲン消火器の中身とか、思いつく。
子での問題は、塩化ビニールで、塩素ガスなのだ。塩素なら腐食で、腐食対策は、メッキだ。
でも、メッキも、いつか剥がれる。メッキしないで、NAK101なら、良いでしょって感じでしょうか?
・放電加工や肉盛溶接は、金属を溶かすので、表面が高温になるはずだ。それでも硬化しない。
高温になって冷たくなれば、硬くなるのが多いけれど、硬さ上昇しないNAK101は、不思議ですね。SUS630系統だからでしょうか?
・SUS630系統で、HRC30に仕上げるのも、難しい気がする。
2 腐食性
大同特殊鋼カタログの言い分
「NAK101が、一番でしょ。」と言いている感じ
当店の解釈
腐食の程度はNAK101とSUS304と同じ程度だけれど、SUS304では金型作れない。SUS304は参考値なので、突っ込んではいけない。比較は、NAK101とSUS630とSUS403の3つなのだ。きっと。
3 肉盛溶接性
大同特殊鋼カタログの言い分
「いい感じでしょ。」と言いている感じ
当店の解釈
溶接部分は硬度が下がって、時効硬化処理するとすると硬さが平らになる。不思議。
4 機械特性
大同特殊鋼カタログの言い分
当店の解釈
引張強さはHRC30の実力?
熱膨張係数は鉄くらい?
熱伝導率もステンレスくらい?
この辺、当店不明です。
5 立ち位置
http://www.daido.co.jp/products/tool/img/pla.gifより
当店の解釈
塩化ビニール用ですから、硬さはこれで、鏡面性はこんな感じで、十分って感じがする表です。
6 在庫状況
NAK101の在庫は、ほぼ無い、又は、在庫なしと思われている。
そんな中、デットストックと言うものが、有ります。
7 NAK101のデットストック リスト
サイズ | 備考 |
NAK101黒皮 45mm×80mm×長さ655mm | 在庫確認が必要 |
NAK101黒皮 55mm×75mm×長さ705mm | 在庫確認が必要 |
NAK101黒皮 55mm×410mm×長さ4070mm | 在庫確認が必要 |
NAK101黒皮 65mm×410mm×長さ3450mm | 在庫確認が必要 |
NAK101黒皮 75mm×410mm×長さ3130mm | 在庫確認が必要 |
NAK101黒皮 90mm×410mm×長さ1150mm | 在庫確認が必要 |
NAK101黒皮 118mm×465mm×長さ890mm | 在庫確認が必要 |
NAK101黒皮 160mm×460mm×長さ2700mm | 在庫確認が必要 |
当店の解釈
有るところには、有る?