ミガキのたぐい

2018年9月12日2019年3月29日

1.　ミガキと言う物

ミガキ：表面がひかっている材料で、研磨していない材料。

2.　表面がひかっている材料

冷間ロール圧延の材料：ステンレスの2B板、SPCC、SSミガキ平角棒　幅305mm以上、SKゲージ鋼、SKSゲージ鋼、SKD11ゲージ鋼

ピーリングの材料：ステンレスの丸棒、SSミガキ　直径100mm以上の丸棒、S45Cミガキ　直径100mm以上の丸棒、工具鋼の太丸棒

冷間ダイス引抜きの材料：ステンレス　コールド、SSミガキ、S45Cミガキ、S20Cミガキ、S35Cミガキ、SCM415ミガキ、SCM435ミガキ、硫黄快削、鉛快削、S45C鉛快削

3.　ミガキの呼び方

通称：ミガキ
別名：伸鉄、D鋼、デーコウ、冷間引抜き、コールド、みがき棒鋼、みがき棒

SSミガキ：SGD3、ＳＳみがき棒、ＳＳ磨き棒

Ｓ45Ｃミガキ：Ｓ45Ｃみがき棒、Ｓ45Ｃ磨き棒

人それぞれ、呼び方それぞれ。
ミガキの表現で、「みがき」「磨き」「ミガキ」「磨棒」のどれかを付けるようです。
当店は。「ミガキ」が好きです。

4.　SGD3のたぐい

JISでは、SGD A、SGD B、SGD C、SGD 1、SGD 2、SGD 4等有りますが、ミガキ屋さんの在庫としては、ほとんどないです。
例えば、SGD4が欲しいときには、トンレベルの発注で、数ヵ月後の納品になります。でも、受注してもらえない場合があります。

5.　ミガキの内容

金属は、叩いたり、曲げたり、力を加えてると、硬くなります。加工効果といいなす。
ミガキの製造過程で、冷間でロール圧延したり、冷間でダイスを通したりするので、当然加工効果が有ります。
加工効果は材料内部に歪が存在します。
加工効果を減少するために、製造途中で焼鈍しをすることがあります。
最後の過程で、冷間でロール圧延したり、冷間でダイスを通したりするので、多少硬くなり、表面がひかります。

加工効果の高いものと、低いものが有ります。言い換えると、内部歪が多く残留するものと、少ないものが有ります。
曲げたり、フライスでおもいっきり切削するときには、購入先に相談しましょう。