アルミ板の反り
1.反り基準
注意:反りと曲りは、違います。反りは仕方なく曲がる事で、曲りは故意に曲げる事です。
アルミ板の反りの基準値は、JISH4000に載っています。
例えば、板厚3mm×1m×2mの場合、反り許容値14mmになります。
中歪み(板のうねり)の場合、板厚3mmで、長さ500mmで反り許容値3mmです。
2.実際の反り許容値
人のより、会社によって、基準はバラバラです。
例えば、アルミ板厚3mmの場合、当店では、反り許容値を、1mの長さで、3mm程度としています。
長さ300mmなら反り許容値は、1mm程度になります。
3.反りの実際
YH75圧延材切板 3mm×200mm×300mmの2枚で比較しました。
定盤の上で比較が必要ですが、当店に定盤はないので、机の上で比較しました。
サンプル1 | |
材質とサイズ:YH75切板 3mm×200mm×300mm | 備考 |
隙間があります | |
隙間が、ほぼ無し。 | |
隙間が有ります。 | |
隙間がほぼ無し。 |
サンプル2 | |
材質とサイズ:YH75切板 3mm×200mm×300mm | 備考 |
隙間があります | |
隙間が、有ります。 | |
隙間が有ります。 | |
隙間が、有ります。 |
2枚を比較 | 備考 |
隙間が、有ります。 |
4.結論
いくら注意しても、ソリは発生します。仕方ないです。
5.平面度の切断後保障
アルミの平面度保証は、元板状態です。メーター板なら1m×2mの定尺サイズの状態です。「元板から切断したら、平面度は保証しません」が、標準的です。「切断後に平面度が悪いのは、切断方法が悪いのが原因です。」と思うのですが、聞いてもらえません。
しかし、アルミA5052なら、切断後の平面度を保証するアルミ屋さんが有りました。
寸法サイズ(mm) | 保証平面度(mm) | 条件 |
長さ500以下 | 0.3mm以内 | 板厚3mm以上のA5052板、代金先払い |
長さ500超え | 0.5以内 | 板厚3mm以上のA5052板、代金先払い |
見積請求する時は、「切断後の平面保証付きで」と必ずお伝えください。後から、「切断後の平面保証付きで」と言われても対応不可です。