熱間ダイス鋼の説明
SKD61を、整理整頓します。
1.JIS記号
SKD61******* 熱間ダイス鋼といえばこれです。
2.製造メーカー記号
各社相当鋼種と改良鋼種なので、各社適当に違いが有ります。 | |||||||||||||||
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3.熱間ダイス鋼の素材形状
熱間ダイス鋼黒皮丸棒: | |
熱間ダイス鋼黒皮角材: | |
熱間ダイス鋼黒皮平角材: | |
熱間ダイス鋼ドリルロッド: | |
ダイス鋼ゲージ鋼: |
4.とは
熱間ダイス鋼といえば、熱処理してHRC45程度です。 SKD11と違うのは、300度とか400度の時の、硬さです。 金属は温度が高くなるに従って、硬度が下がり、引張強さも下がります。 低下具合が、SKD11とSKD61では、違います。 SKD11は一直線に低下しますが、SKD61は300度、400度程度まで踏ん張ります。 |
SKD61で持たない時には、他の熱間ダイス鋼を選択しますが、 やっぱり持たない時にはハイスを使用します。 |
5.現状
熱間ダイス鋼は、日立金属のDACシリーズがメジャーですが、 各社色々な鋼種を製造しています。 |
各鋼種で、切削性が良いとか、他より硬くなるとか、値段が安いとか、特色があります。よく考えて使用しましょう。 |
6.焼入れ焼戻し硬さ
製造メーカー推薦の焼入れ条件で、焼入れ焼戻し硬さ曲線より
熱処理屋さんに出すと、たいていHRC45で届いたりして。 |
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プリハードン
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常温の硬さを記載してみましたが、意味がないことが分かりました。 使用温度の硬さで比較する事が必要ですね。 経験が一番の選択理由でしょうか? |
7.選択
金型発注元の指定熱間ダイス鋼の場合は、指定材料を使用してください。 |
指定がなければ、取引先の材料屋さんが得意な熱間ダイス鋼を使用しましょう。 |