オーダープレートの説明

2018年9月15日2024年7月1日

1．名称

オーダープレートとは、注文後、６面切削するプレートです。
６面切削方法は、6面フライス切削品と2面研磨+4面フライス切削、6面研磨品も有ります。

名称色々
金型プレート、仕上げプレート、メタルプレート、フリープレート、オーダーメイドサイズプレート、オーダープレート、金属プレート、マルチプレート

2．オーダープレートとは

オーダープレートは、材質、寸法、公差を指定して製作するプレートです。
製作メーカーは大小あり、精度も納期もまちまちです。
プレートメーカーの数だけ、精度があると感じています。

色々と痛い目にあっている当店は、痛い目にあわないプレートメーカーにお願いしています。

3.　材質

各プレートメーカーで取り扱い鋼種が違います。まず、見積り請求して、鋼種の確認が必要です。

プレートメーカーの取り扱い鋼種例
SS400,S50C,S55CN,SCM440H,SKS93,YCS3,YK30,QK3M,SKS3,SGT,GOA,QKS3,KS3,
SKD11,SLD,DC11,QC11,KD11,ARK1,KD11S,SLD8,DC53,QCM8,
GO40F,GO4,HPM2,HMD5,GO5,SX105V,
PXZ,HPM2,HPM7,PX5,HPM1,NAK55,CENA1,NAK80,HPM38H,S-STAR,HPM77,G-STAR
SDK61,DAC,DHA,DHA1,FDAC,DH2F,SKH51,YXM1,MH51,

4.　当店の取引先

面倒なプレートでも、可能か、不可能か、明確に回答してもらえるので、トラブルなく取引しています。

面倒な例
例１：DC５３　2.1mm×45mm×55＝5枚、4F+2G、公差：+-0.1mm
サイズを2.1mm×45mm×110mmで発注したら、そりや波うちが発生するため、このサイズになりました。

例２：SS４００　3.6mm×98mm×116mm＝11枚、4F+2G、T：2G公差+-0.05mm、B：2F公差+-0.1mm、A：2F公差+-0.1mm
板厚3.6mmで平面度が5/100mm以内とう厳しい内容でしたが、客先の計測でOKになりました。

例３：HMD5　120mm×200mm×450mm＝1枚、6F、公差：+-0.1mm
愛知製鋼のSX105Vで発注したら、プレートメーカーが取り扱っていないため、日立金属のHMD5になりました。

5．注文方法

スタープレートの図を参考にしてください。

材質　T （厚さ）mm　×　B （幅）mm　×　A （長さ）mm　＝　個数　、加工方法、公差mm

例１
SS４００　２５mm　×　２００mm　×　２５０mm　＝　４枚　、６F、公差：-0、+0.2mm
説明：SS４００の６面フライスプレートで、厚さ、幅、長さの公差が-0、+0.2mmです。

例2
SS４００　２５mm　×　５００mm　×　５００mm　＝　２枚　、4F+2G、公差：-0、+0.2mm
説明：SS４００の4F+2Gプレートで、厚さ、幅、長さの公差が-0、+0.2mmです。
2GはB×A面が表裏、2面ロータリー研磨を表します。公差が違いますが、スタープレートと同じ様な仕様です。

例3
SS４００　２５mm　×　300mm　×　300mm　＝　1枚　、T：2G公差+-0.05mm、B：2F公差+-0.1mm、A：2F公差+-0.1mm
説明：SS400の4F+2Gプレートです。
B×A面の表裏が、ロータリー研磨、T×B面とT×A面の両面がフライス切削です。
Tの公差+-0.05mmで、Bの公差が+-0.1mmで、Aの公差が+-0.1mmです。

スタープレートの仕様