定尺と切断について
定尺と切断について説明します。
1. 定尺とは
鉄、伸鉄、アルミなどの素材を製造する会社と、商社、問屋で、定尺長さを決めています。
取り決めにより定尺長さは、バラバラです。
2. 定尺長さ
材質や形状により定尺長さが、バラバラです。
例えば
SK4Fドリルロッドは、定尺2m程度です。
SSミガキ丸棒は、定尺4m、3m、2m程度です。
アルミ丸棒は、定尺2m程度です。
3. 定尺に程度と入れる理由
定尺長さが5.5mと表示の長さをメジャーで測定すると、5520mmだったりします。
定尺2mと表示の長さを測定すると、2002mmだったりします。
定尺3mと表示の長さを測定すると、2960mmだったりします。
この様に、定尺長さの実寸法は、多少前後します。
4. どこまで使えるの?
定尺材料の端は、ダレています。曲がってたり、凹んでいたり、端はこんな状態です。
この端が有るので、定尺寸法より多少長くなっているのかもしれません。
5. 定尺4mから2m×2本切断できるか?
基本は、「出来ない」又は、「切断してみます」と回答します。
定尺4mの2等分切断は出来ますが、切断後、2m前後の長さになります。
時には、2020mm×2本だったり、1985mm×2本だったりします。
端を含めての長さなので、端が使用できなければ、その分短くなります。
切断するので、切断する刃幅も必要です。
刃幅5mmなら5mm分が切子に消えます。
「切断してみます」は、「出来ない場合が有ります」と言うことになります。
この場合、出来なくても問題なく納入します。
6. 定尺4mの2等分切断と、2m×2本の違い
定尺4の二等分切断は、端付き、長さ2m前後です。
2m×2本は、端切断して2000mmになります。
7. 定尺4mの4等分と、1m×3本+残に違い
定尺4mの4等分は、端付き2本と両端切断2本で、長さは1m前後です。
定尺4mの1m×3本+残は、最初に端を確認して、必要が有れば捨て切断して、1mを3本切断し、残りになります。残りは、1m前後になります。
8. 定尺品の送料
送料は大きさと重さで決まります。
軽いものでも大きければ、大きさで送料が決まります。
小さくても重ければ、重さで送料が決まります。
定尺品でも二等分切断や1m×3本+残のように切断して、送料を抑えています。
9. 定尺と切断品、どちらがお徳?
正解は、人それぞれです。
定尺で購入して、使い切る予定が有れば、定尺で購入した方がお徳でしょう。
使用する量が少ない時に定尺で購入すると、残材が場所を取って、邪魔になります。
切断品は、切断代と品質を保って保存などの手間が有るので、割高になります。
切断品は割高ですが、残材の置き場所を考えると、お徳になります。
また、時たま、定尺値段と切断品値段が逆転することも有ります。
当店の判断基準は、定尺の半分程度使用するなら、定尺購入を薦めています。
この判断基準は、おせっかいな基準かもしれません。
10. 値段の分かれ目、1kg
ネットの見積もりは、1kg単価で見積もっても仕方ないので、総額で見積もりしています。
実際、材料の単価は、1kgでいくらの世界です。
1個、1本の重さと1kg単価で計算すると、1本=数円になったりします。
このため、1個、1本が1kg以下の時、値段が1本単価、1個単価になります。
時として、1本単価を10本の値段が、1kg分の20本の値段を大幅に超えることが有ります。
こんな時は、1kg分で見積もりします。
おせっかいだろうか?
11. 輪取りと直線棒
輪取りとは、コイル状に巻かれた材料から、指定数量を取り出し、切断したものです。
コイル状態から取り出すので、取り出した材料も丸まっています。
ホームセンターの針金など輪取りですね。
直線棒は、コイル状に巻かれた材料を直線機でまっすぐにして、定尺寸法に切断されたものです。
当店取扱いの輪取り販売材料は、バネ用鋼線とバネ用板です。(鋼線の断面:丸)
薄い板や細い線を20mとか必要な時は、輪取りになります。